全日本実業団及び市民サイクルロードレース
in 伊豆1ステージ・伊豆2ステージ

今年で2回目を迎えた全日本実業団第2回サイクルロードレースin伊豆と第2回市民サイクルロードレースin伊豆。コースは併催されたツアー・オブ・ジャパンの伊豆ステージをおよそ2つに分割したといえるものだ。午前中に伊豆スカイラインでの第1ステージ35.4km、午後に日本CSCの5kmサーキットでの第2ステージ40kmは天候がめまぐるしく変わり、タフなレースとなった。
<第1ステージ:伊豆スカイライン>
当日の天気予報は曇りのち雨、さらに、レーダーエコー合成図で雨雲の動きを見てみると天気は荒れ模様、朝はさらに、もの凄い霧。すぐ前を走っている車のテールランプも見えない。しかし、雨のおかげで霧はスタート直前に解消、実行委員会との協議により、レースは予定通り実行することとなった。
伊豆スカイラインは、レースのために当日無料開放、フリーパスで料金所を通過出来る。選手の続々と集まり、各々準備に取り掛かっている。風が少し強いのが気になるが、そのせいか雲の動きが早いので天気の快復も見込めそうだ。
今回は実業団のBR-2、BR-3、女子と市民レースの各カテゴリーは同時開催の時間差順次スタートとなる。定刻に合わせて選手の招集を行い、予定通り9時45分のBR-2を皮切りに2分〜3分の時間差で、各カテゴリーが雨の中スタート。
コースは、普段は自動車専用道路として使われている「伊豆スカイライン」を、本日は1日、車を一切通行を止めて、伊豆高原近くの「真光教」から伊豆スカイラインを「亀石峠」まで16.9kmを走って折り返し、スタート地点より更に上まで坂を登って合計35.4kmの距離。最大標高差380m。自動車専用道路を思う存分レース出来、さらにツアー・オブ・ジャパンとほぼ同じコースを走れるということもあり、高い人気があるレースだ。
雨が時折強くなる。実業団はダンゴ状態で進んでいく。スタートして少し登ったらあとは約4kmの下りだ。雨で路面が濡れているし場所によっては強風で飛ばされた葉っぱが散らばっているので滑って落車しないように、選手達は慎重にコーナーを抜けていく。折り返しで対向車線を先行選手が来るので、センターラインをオーバーするのは厳禁、2回オーバーしたらレース失格になってしまうため、選手達は慎重にコースを走行している。天候のせいもあると思うが、参加選手達のジェントリー(紳士的)なレース運びに安堵する。
下りの次は8kmの登りだ。10分前にスタートしたBR-2、5分前にスタートしたBR-3の実業団選手に追いついて来る市民レーサーもいて、ドンドン抜いていく姿がちらほら見える。実業団と市民は少しの時間差だったため、ある意味「同じ土俵で走れる」というのも、このレースの面白味なのかもしれない。この後、4kmほどのアップダウンのあるコースで、選手達は集団が若干ばらけ、お互いにバトルしながら亀石峠を折り返していく。稜線のコースは風がかなり強い。十分注意が必要だ。
市民レース参加者の中でも、折り返し後の登り・下りの連続に耐えた健脚選手が、実業団選手に混じってドリフト、バトルをしながら走っていよいよ最後の登りにさしかかっているのが見えてきた。さらに、登りになって選手達が、最後の追い込みをかけはじめている。この頃になって雨もすっかりやんで晴れ間がでて暑いくらいになってきた。選手達の顔に汗が噴き出してくる。この天候と気温差には、多くの選手がまいったことだろう。本当にタフなレースになった。
実業団BR-2では、清水英樹(Good Wieler RIDLEY-JAPAN.Com)が、2位以下を32秒の差を付けて優勝。BR-2男子に混ざって出場した女子選手・真下正美(YOU CAN SPECIALIZED NISSYO)も20位でゴールというなかなかの成績を上げた。BR-3は、田端伸行(spacebikes.com)が、これも後続に約1分の差を付けて優勝した。女子では山口亮子(キナンCCD)が大勝。女子は、3月のオーストラリア海外遠征で活躍した真下・山口の両選手が好成績を残した。
<第2ステージ:日本サイクルスポーツセンター・5kmサーキット>
午後からは、日本サイクルスポーツセンター(日本CSC)に移動して第2ステージ。伊豆スカイラインと違って、こちらのコースは、伝統あるレースが数多く開催された由緒ある場所。そして普段は有料でも開放をしている5kmサーキットコースを周回するレースとなる。
少し前に開催されていたツアー・オブ・ジャパンの影響で、スタート時間が少々遅れ、午後1時15分に、実業団BR-2がスタート、そして第1ステージと同様に2分〜3分の時間差で各カテゴリーがスタートを切った。第1ステージと一転し、日がサンサンと差し気温も上がって、朝のうちに降った雨の影響で湿気がある夏のような天候の中、選手たちが次々とコースへ挑んでいく。第1ステージと違い、選手のペースはスタート直後から上げているようだ。
実業団では前半、第1ステージを優勝した清水英樹(Good Wieler> RIDLEY-JAPAN.Com)がペースを上げて揺さぶりをかける。早くも他の選手が千切れそうな勢いだ。個々の選手達も必死で、集団から千切れないように上りをクリアして,下りではひたすら集団に着き位置になるように体制を整えている。そのため、ホームストレートの強い逆風区間で集団がまとまってくる。しかし3周目くらいで集団から振るい落とされる選手が目立ち始める。午前中の第1ステージで、既に体力がかなり消耗している選手も、がっくりペースを落としてしまっている。そんな中、BR-2では第1ステージでは2位だった藤田勉(SEKIYA)が、果敢にレースを展開しているのが確認出来る。
集団は最終的には実業団クラスでは20名ほどに絞られた様子。ちなみにこの第2ステージでは周回コースということもあり、各カテゴリーの先頭に追いつかれると脚きり扱いで完走が出来なくなる。そのため完走率が約4割という、非常にタフなレースとなった。
結果は実業団ではBR-2が2位の後藤輝朗(日野自動車レーシングチーム)とのゴールスプリントを制して藤田勉が優勝、第1・第2ステージを通じた総合でもトップの成績を残した。BR-3は、天沼雅貴(チームマトリックスZ)が優勝、この21歳の選手は伸び盛りと聞いているので、今後の活躍が楽しみだ。女子は第1ステージに続いて山口亮子が優勝、文句なしの女子総合優勝にもなった。
レースの後は、計測チップと引き換えにパワーバーのサンプリングを実施。タフな両ステージを終えた選手達にとっては、一層パワーバーのおいしさが沁みたようで好評を得ていた。さらに、同日は日本CSCの会場内でツアー・オブ・ジャパンの表彰式のほか、地元物産や自転車関連企業のブースも立ち並び、無料開放となった日本CSCには多くの人々がつめかけ、午後からの好天候を満喫していた。
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